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Ai Oriental Clinic

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自律神経調整法について

自律神経調整療法とは


自律神経には交感神経と副交感神経があり、この神経は、運動神経とは違って人間の意志ではコントロールできません。

交感神経は、活動を起こしやすくする時に働きます。たとえば、獲物を捕らえたり、敵から身を守るために逃げたりするような時です。心臓がどきどきし、血圧が上がります。このように、緊張して戦闘態勢に入る状態を作り出します。

副交感神経は、ゆったりリラックスする時に働きます。血管が開いて血圧が下がり、心拍もゆっくりになり、消化が促進されます。リラックスした状態を作り出します。

そのため、交感神経は活動期である昼間に、副交感神経はゆっくりできる夜間に働きやすいように、人体はできています。そして人間が健康に過ごすためには、その働きのバランスが大切になります。
交感神経のスイッチが入りっぱなしでは、1日中緊張して疲れてしまいます。副交感神経のスイッチが入りっぱなしですと、リラックスしすぎて活動する気になれません。
交感神経と副交感神経のスイッチが、適宜入れ替わることが必要です。バランスが大事なのです。


ところが、現代の多くの方は、日常生活でたくさんのストレスを受けているため、交感神経が一方的に緊張し、副交感神経の働きが低下した状態になっています。

交感神経が緊張しすぎると興奮が続いてしまうため、アドレナリンが過剰に分泌されて、血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪いと、栄養の供給や酸素の運搬、老廃物の排泄がうまくいかなくなります。また、活性酸素も大量に発生してきます。多すぎる活性酸素は、細胞組織にダメージを与えてしまいます。


その結果、いろいろな症状が起きてきます。自律神経の乱れは、様々な病気と深く関わっているのです。


ここで注意しなければいけないのは、血流が悪くなっているといっても、全身の血流が悪くなっているわけではなく、部分的に、特に調子の悪い部分で血流が悪くなっているということです(胃腸の弱い方は胃腸の血流が、咳が出やすい方は肺・気管支の血流が、膝の痛い方は膝の血流が、肝臓の弱い方は肝臓の血流が悪いといった具合です)。これは、部分的に交感神経が興奮しすぎていることを意味します。

この興奮した交感神経の緊張を解いて副交感神経の働きを高めてあげれば、血管が開いて血流が良くなります。活性酸素の発生も減らすことができます。そのためは調子の悪い部分にターゲットを絞って、自律神経のバランスを調整する必要があります。

それでは、自律神経のバランスを調整する必要があるかどうかを判断するには、どうしたらよいのでしょうか?
これは血液検査でわかります。

 50代 女性 胃もたれ 神経痛 関節痛
   検査結果  基準値
 白血球数(WBC)  4920/μl  3500〜9700
 白血球像 リンパ球率  30.5  18.0〜50.0
リンパ球数  白血球数×リンパ球率=4920×30.5%=1500/μl


自律神経のバランスが整っている時は、

        リンパ球率が  40.0〜43.0%
        リンパ球数>2000/μl

となります。


交感神経が興奮していると、この女性のように、リンパ球率が少なくなって(30.5%)、リンパ球数も2000未満(1500/μl)になります。
このような検査結果が出ましたら、自律神経のバランスを調整した方が良いでしょう。

ターゲットを絞った調整の仕方は、東洋医学が得意とするところです。
逆に、西洋医学は苦手とする分野です。西洋医学では、血流が悪いとなると、血管を広げるお薬を使います。しかし、効果がない方もたくさんいます。それは、血管を広げる成分が全身の血管に作用するため、広がりやすい血管から順に血管が開いてくることが原因です。
交感神経が緊張している部分は一番血管が開きにくいですから、最後の最後にお薬が効いてきます。もともと血流が良いところはますます血流が良くなり、一番血流を良くしたい部分では、それ程血流が改善しないという状態になりやすいのです。そのため、お薬の効かない方はいくらお薬を飲んでも、症状が良くなってきません。

東洋医学的なバランス調整には、漢方薬電子針を使います。自律神経は、自分の意志ではどうしようもありませんから、外部から身体を刺激して調整をします。

漢方薬は非常に便利です。飲むだけでターゲットとなる部分の血管を開かせることができます。朝・晩、あるいは朝・昼・夜に漢方を飲むことで、1日中ターゲットになる組織の血流を良くすることができます。これにより、断然症状が改善しやすくなります。

漢方薬で問題になるのは、その選択です。どの漢方を選ぶかで、結果が違ってきます。選択を間違えれば、かえって症状が悪化します。正しい選択ができる知識と経験が必要です。コツがあるのです。


当クリニックでのコツは、以下の通りです。

ターゲットになる部分を
・胃腸系
・腎臓系
・肝臓系
・子宮・卵巣系
・肺・気管支系
・関節系

に分けて考えます。
更に単純化すると、肝臓系、子宮・卵巣系、関節系は、ひとまとめに血流系とすることもできます。肺・気管支系は、腎臓系に属します。これでまとめると、

・胃腸系
・腎臓系
・血流系

の3つの系に単純化することができます。

そして、その3つの系にそれぞれに属する漢方薬があります。
処方箋でお出しできる漢方薬は、たいてい袋に番号が表示されていますので、当クリニックでよく使う漢方薬の番号を示しておきます。

・胃腸系:(30)(32)(37)(41)(63)(79)(99)(100)(123)
・腎臓系:(7)(40)(107)(114)
・血流系:(23)(24)(25)(38)(53)(105)(106)

それぞれの系から、1つずつ、その方の状況・体質にぴったりの漢方を選びます。最大3種類、調子が良ければ1種類の漢方薬を選びます。たいていこれでうまくいきます。

漢方薬は、ずっと同じ組み合わせというわけではありません。血流が良くなってくると、栄養が良く運ばれ、酸素の供給もしっかりでき、老廃物の排泄もスムーズになりますので、ターゲットになっている組織の状態が良くなってきます。そのため、選択する漢方薬が変わってきます。定期的に症状・体調をチェックして、その時の状況・体質にぴったりした漢方薬を飲むことが大切です。


次の点も、非常に重要です。

ストレスというと、普通精神的なものしか考えないのですが、人の身体は精神的なストレスだけではなく、肉体的なストレスも感じています。肉体的なストレスとは、風邪をひいた、働き過ぎた、肉体疲労のしすぎ、酒を飲み過ぎた、煙草の吸いすぎ、といったもので、この他に、栄養の過不足や病院で処方されるお薬の飲み過ぎも、かなり強いストレスになります。

精神的なストレスだけでなく、これらの肉体的ストレスも取り除くようにすることが大切です。
自分では健康的に過ごしていると思っても、栄養バランスが崩れた食生活をしていると、自分では満足していても肉体的にはストレスになります。しっかりした栄養調整が必要になります。
そこで、オーソモレキュラー的な栄養解析が重要になります。オーソモレキュラー療法で栄養バランスを整えると、その分ストレスが減りますので、自律神経の調整がし易くなります。

栄養バランスの乱れが強い方は、それ自体がストレスになっていますので、自律神経の調整だけでは症状はなかなか良くなりません。漢方薬の治療だけでは改善できない理由はここにあります。
ずっと漢方薬を飲んでいるにもかかわらず、なかなか改善しない方のほとんどは、根本に栄養バランスの乱れがあります。特に、過度の栄養不足があります。これを改善しない限り、漢方薬が思うように効いてくれません。オーソモレキュラー療法で栄養バランスを整えながら自律神経調節法を行っていただくと、症状がスムーズに改善しやすいです。

また、オーソモレキュラー療法だけで治療をしても、栄養バランスが整った分ストレスが減るので、自然に自律神経が調整されますが、かなりゆっくりな改善です。ゆっくりな改善でもかまわない方は、オーソモレキュラー療法だけでよいと思います。
できるだけ早く改善したい方は、自律神経調整法とオーソモレキュラー療法をいっしょに行うことをお勧めします。

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